闇深いディズニーのゲーム『ディズニー エピックミッキー:Rebrushed』の情報整理&解説!


ディズニーのゲームと言えば『ツムツム』や『マイハッピーライフ』のようなポップで明るいイメージが強いが、今回紹介する『エピックミッキー』はダークな世界観が最大の魅力。『キングダム ハーツ』や『ツイステ』よりも闇が深いと言っても過言ではないだろう。ミッキーが冒険する世界はまるでホラーゲームのような不気味さがあり世界自体もダークなのだが、それ以上にセンシティブなテーマに踏み込んでいるところが最高に闇深い。


ということで今回はそんな『ディズニー エピックミッキー:Rebrushed』の概要プレイする上で知っておくとより楽しめる知識を解説するー


ゲームの概要

【どんなゲーム?】

ディズニー エピックミッキー:Rebrushed』は国内では2011年にWii向けにリリースされた『ディズニー エピックミッキー ~ミッキーマウスと魔法の筆~』のリメイク作


忘れ去られてしまったディズニーのキャラクターが住む世界『ウェイスト・ランド』を舞台にミッキーマウスが冒険を繰り広げる3Dアクションゲーム。世界を修復するペイントオブジェクトなどを消すイレーサー、ミッキーが持つ魔法の筆でこの2つのインクの力を使い分けて運命を変えるというのが本作の基本的なストーリー。オズワルドイェン・シッド、ピートなどお馴染みのディズニーキャラクターに出会うことができる。また舞台となる『ウェイスト・ランド』は実際のディズニーランドを参考にしていたり、ミッキーの短編作品をもとにした2Dアクションステージも幾つか登場するためディズニー好きな人は特に楽しめる


【製品情報】

  • 発売日:2024/09/24
  • 価格:6,578円(税込)
  • 対応予定プラットフォーム:Nintendo Switch/PlayStation5・4/Xbox Series/Steam
  • プレイ人数:1人
  • ジャンル:アクションアドベンチャー
  • CERO:A(全年齢対象)


【ダウンロード版の特典】

  1. ディズニー エピックミッキー:Rebrushed - コスチュームパック
  2. 24時間の先行アクセス権(※Steam版では付与されない)


【パッケージ版の予約特典】

Amazon、ゲオ、Joshinでは法人特典を実施。特典は無くなり終了。

Wii版からの変更点

本作はWii版からどのような点が変更されたのか。細かなところは挙げるとキリがないため、特に大きく進化した要素を紹介する。


【グラフィックが劇的に進化】

Wii向けに国内では2011年にリリースされた原作を、オーストラリアを拠点とするゲーム開発会社『Purple Lamp(THQ Nordicの子会社)』がフルリメイクした。グラフィックの差は歴然で現代の水準にあわせた古臭さを感じないハイクオリティなものとなっている。原作を知っている方ならオープニング映像の時点で感動すること間違いなし。冒頭のダークビューティーキャッスルのマレフィセントのステンドグラスもこの通り、解像度が爆上がりしている。

ちなみに本作の開発スタッフはオリジナル版のディレクターであるウォーレン・スペクター氏と密に連絡を取り、要所要所でプレイして貰い確認を取ってから開発を進めているとのこと。そのため原作の雰囲気もしっかりと残っているので安心して欲しい。

【操作性改善】

原作ではプロコンには対応しておらずWiiリモコン+ヌンチャクを使うしかなかった。スピンアタックをするには右手のリモコンを振る必要があり、インクを発射する際も照準を定めるために右手のリモコンを動かすポインター操作が求められた。しかもレスポンスが遅かったりもっさりしていたので原作では操作性の悪さが最大の敵だった。それが原因でエンディングまで辿り着けなかった人も少なくないはず。


しかし本作リメイク版ではその辺の心配は不要だ。右スティックでカメラや照準を調整したり、ボタン操作でジャンプやスピンアタック、インクの発射などが可能であり、一般的なアクションゲームのような感覚で簡単に操作できる。カメラ感度なども細かく設定できるため、ストレスフリーなゲームプレイが出来るだろう。


参考までにPS5版の操作説明を置いておく。

【その他】

その他の変更点も簡単に紹介する。

・新規アクションが追加

①スプリント・・・駆け足になり速く移動できる(PS5ではL3を押す)
②ダッシュ・・・敵の攻撃を避けたりすることができる(PS5では○ボタン)
③グラウンドパウンド(ヒップドロップ)・・・敵を踏み潰したり、モノを壊したりできる


・2Dステージ

ディズニーアニメーションをモチーフにした横スクロールアクションゲーム。原作にあったものをリメイクしているためギミックなどが異なっている


・コンセプトアート

開発を担当したPurple Lampのスタジオで全部作りあげ、原作の3倍あるそうだ


プレイ前に知っておくとより楽しめる知識

最後に本作を楽しむ前に知っておきたい知識を紹介しておく。

ウォルト・ディズニーが最初にヒットさせたキャラクターをご存知だろうか。その名は『オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット』。1923/10/16に『ウォルト・ディズニー・カンパニー』を設立してから4年後の1927年に生み出されたウサギのキャラクター。陽気で悪戯好きで発明の才能がある。トロリー(路面電車)の運転士として登場する『トロリー・トラブルズ』で劇場デビューを果たして成功を収めた。


それからオズワルドは人気者となっていき全26話が制作されたが誕生から1年後の1928年に悲劇が起こる。ウォルトは配給業者のチャールズ・ミンツと製作費に関する交渉を行ったが決裂し、オズワルドの権利が配給先のユニバーサル・ピクチャーズに渡ってしまった


オズワルドを失い悲しみのどん底に落とされてしまったウォルトだったが、その後ミッキーマウスを生み出して世界的人気キャラクターとなっていく。そう、ミッキーはオズワルド喪失によって創造されたキャラクターだったのだ。悲劇なくしてミッキーは生まれなかった


一方でユニバーサルに渡ったオズワルドの人気は低迷し、皮肉にもミッキーマウスシリーズに報復を受ける結果となってしまう。それから約80年後2006年にディズニーはスポーツ番組のキャスターがユニバーサル傘下のスポーツチャンネルへ移行するのと引き換えにオズワルドの権利を取り戻した


そして2010年(国内では2011年)、『ディズニー エピックミッキー ~ミッキーマウスと魔法の筆~』にてミッキーとオズワルドは初共演を果たした。そのような背景から本作に登場するオズワルドはミッキーに対して複雑な感情を抱いており、それが物語の軸になる。二人がどのように出会い、どのような結末を迎えるのかはご自身の目で確かめて欲しい。


無料体験版も配信されているので少しでも気になる方は一度遊んでみてはいかがだろうか。またオズワルドの作品はディズニープラスで配信されているので、彼のことをあまり知らない人は発売前にチェックしておくのもいいかもしれない。



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